HelloUnderWorld

誰の幸せになるわけでもない愚痴を海に吐き捨てたい

無題

 

欲のない毎日が続いている。明後日を見ようとする意欲がない。明日を見るので精一杯だからだ。

2日前に友人と遊びに行っていた。気分転換のつもりだった。

下駄箱にしまっていた靴がうっすらと埃をかぶっていた。最後に外へ出たのはいつだろう。

ヒグラシの鳴く中、頭上に陽がある事を忘れてしまう程に涼しい竹林の中を散歩していた。思い返せば笹の葉が風に揺られ聴こえる音が涼しげだ。ゲームばかりでこの楽しさをすっかり忘れていたようだ。昔を詠嘆する程楽しかった。昔を懐かしむような感覚だ。

お金に追われて、迫り来る将来。与えられた執行猶予。奪われた才能。否定されたもう一人の自分。

とてもとても難しい時代に生まれたものだと痛感すると同時に言い訳じみた解釈をする。あと何日自分を慰労して生きていけばいいのか。

自由を手にしたはずが、銃を手にしていた。込められた弾丸は一発だけ。まるで映画の主人公のようだ。

この一発で一矢報いる、一発報いるのか、自分に使うのか。結果は分からないが、今の私なら自分に使うだろう。